業界は未経験ながら、プログラマーとして2014年の10月に入社。
当時のオリジナル、ウエポンガールズで女性ばかりのPJチームに入り、支えた経験をもつ。
その後の新規案件にて、新たなチームに加入。だんだんと頭角を現し、
現在では誰もが認める頼れるエンジニアとして幅広くPJを見守りチームを支える大きな存在。

second interview

正解を得られていない会社

だからこそ、自分でいろいろ試行錯誤できて面白い

大変お待たせしました・・・今日はよろしくお願いします!

はい(笑)よろしくお願いします。

まず・・・、いきなりなんですが、もともとはこの業界じゃなかったと伺いまして。以前はどんな業界にいらっしゃったんですか?

どこから話そう・・・。情報系の大学を卒業して、新卒で入社したのがメーカー系のアンドロイドのフレームワークとか、カーナビのソフトとか。組み込み系をメインにした会社で仕事してました。

あ、じゃあ本当に業界は未経験だったんですね。その頃のダンクハーツ、今よりずっと人数も規模も小さかったんですよね?転職を決めた理由、お伺いできますか?

う~ん。以前の会社にそんなに大きな不満があったってわけじゃないんだけど、会社の業態的に年上の方がすごい多くて。1番近い人でも、当時で7歳差ぐらいあったかな。将来的なキャリアプランを考えてもどうしてもその人達で枠が埋まっちゃってるっていうような感じで。

なるほど・・・。ダンクハーツの年齢層で考えると、真逆ですね。

そう。あと、どうしても組み込み系って言っても受託開発だったから「自分で作った」感じは出せなくて。
もちろん、ダンクハーツでも守秘義務は守って進めていくわけだけど、なんとなく自分で手掛けたもの、という意識が持てるものが欲しくてこの業界に入ったっていうのが大きいかな。

クリエイターですね~!やっぱり、どこかしら自分が生み出した、というか手掛けた功績みたいなものがないとつまらないものなんですね。

う~ん。まあそうなのかな(笑)他の人がどうかはわかんないけど、少なくとも僕は小さいころから、牛乳パックでちょっとした工作してみたりとか、そういうのを人に見せるの好きで。
こんなの作ったよ!どやどや。みたいな感じでね(笑)だからこそ、この業界になったのかもしれない。

エンジニアとして、というよりも、もともとモノづくりが好きだったんですね!

もちろん、外で遊んだりもしたけど。牛乳パックとか数えきれないくらい使ったんじゃないかな。

自由研究とか、宿題とか関係なく?

そう。好きだったんだよね、作るの。

入社してすぐのころの木村さんと、入社して6年たった今の木村さんって何か違いみたいなものってありますか?

え~と。入社してすぐに配属されたのがウエポンガールズっていうオリジナルのPJで。そのPJが、そもそも女性しかいないPJで。
皆さん先輩だし、ほぼ年上の女性の方ばかりの中に放り込まれて。言っちゃうと、けっこう皆さん気も強い方々で。ものすっごい、縮こまってただろうなとは思います(笑

(笑)あ、言いましたね。

今でも先輩方から「あの時、猫かぶってたよね」とか「変わったよね」って絶対言われるし(笑)

ウエポンガールズ、女性向けじゃなかったのに!

そう。しかもその時だけ。その前はもっと男性メンバーもいたみたいなんだけどほかのPJにそれぞれ移ったタイミングだったみたいで。

男性より女性社員が多かったってわけではないんですよね?

半々か、男性がちょっと多いくらい。入社当時は40人いるかいないかだったけど。

今の半分以下の人数だったんですね・・・!その頃は、本当に『ベンチャー企業!』って感じだったと伺ってます。組織が全然出来上がっていないっていう状況だった頃だと。

僕自身は、入社した時には「組織」は出来上がってた印象だったかな。ただ、当時は組織の縦割りがセクション(職種)ごとだったと思う。
だからその縦軸が、組織改革でPJメインになって、組織が大きく変わったというよりはキャリアプランが大きく広がったなっていう感じはしてるかな。

縦軸のくくりがセクション(職種)だった頃は、やはり窮屈な環境でした?

う~ん。僕自身はそこまで感じなかったかな。当時のセクション(職種)のTOPでマネジメントしていくっていうのもやっていきたいと思ってたし。
ただ、いろいろやってみたい人にとっては選択肢がなくて、セクションのTOPとしてマネジメントするって道しかなかったから。
マネジメントに特化したいとか、ずっと技術を追いつづけたいとか、選択できる余地はなくて。そういう意味で、今はすごく選択肢が増えたから、自分でキャリアを考えることができる環境になった気がする。

なるほど。この1年ほどで、スタジオ制になって本当に大きく変わりましたもんね。
実は、今回のインタビューにあたって周りの方々に木村さんについて伺ったところ「常に周りを見ていて、自分がやりたいと思うことを主張すると言うより、周りにとことんアイデアや手助けをしてくれるイメージ」とのことでした。

そんなイメージなんだ(笑)

今の立場だから、というところもあるんだと思うのですが、何か人のため、というのではなく「エンジニアとしてこれだけはやり遂げたい」みたいな熱い思いなどあれば伺ってみたいです!

ん~。そんなかっこいいもんじゃないけど、ダンクハーツでやり遂げたいのは、ゲーム作りの基盤となるフレームワーク開発。ただ、それも開発をしたい、というよりはそれができるチーム作りをしたいって感じかな。ラボみたいなもの、立ち上げてみたいな、とは思ってます。

木村さんの立場だと周囲から何かしら聞かれることが多いとは思うんですが、自分の中に答えがない時ってどうしてるんですか?

エンジニアって、実はスキルに関してはそもそも対等だと思ってて。僕自身、そんなにスキルを持ってる方じゃないと思ってる。ただ、解決する道筋というか、こうやってみたらできそうだよねっていう提案は結構するし、引き出しは持ってる方だと思う。
だから、解決する方法が僕も見つかんない時は、一緒に調べようって素直に話すし実際にそうやってきたかな。

その引き出しの多さと、スタンスにみんなついてきてるんですね。

まあ、いろいろ失敗もしてきてるから(笑)それに、引き出しあるよって表に出す性格ってだけで、僕より持ってる人はたくさんいるんじゃないかな。

頼って大丈夫って思わせてくれることで救われるメンバーは多いと思います!理想とするエンジニア像みたいなものってあったりしますか?

理想というか、目標にしていたのは前の会社の上司かな。どちらかというと背中で語るタイプで、ゴリゴリとスキルを磨いていく人だった。
ただ、正直僕自身がそんなに熱意をもって一つに取り組める方じゃなくて。飽きっぽくて。広く浅く手を出して、必要に応じて深堀してっていう感じ。そのスタイルのほうが合ってるのも自覚はしてる。

(笑)そんなイメージ全然なかったです。

ただ、何か起きた時に深くはないけど道筋を見つけるには、役に立ってると思う。そこで見つかったとこから、一緒に深堀していけばいいかなって。もともとの目標とは違うけど、僕には合ってると思う。

なるほど。解決の糸口を見つけてくれる存在!いろんな方が、やっぱり木村さんに頼ろうってなってるのがすごい分かるような気がします。

どうだろ(笑)そこまでじゃないと思うけど。でも、言い方悪いけど逃げ道が多いというか。いろんな引き出しで選択肢を多く持つことがエンジニアには必要かなとは思う。

木村さんのご自身では、自分の強さ・武器って何だと思います?

う~ん。やっぱり自分がそんなにスキルを持ってる人間じゃないって理解してることかな。

謙虚さってことでしょうか?

いや、そんなできたことじゃないけど(笑)ネガティブシンキングっていうのかな。常に最悪を想定して動くことが重要って考えて備えてるところかな~と。

ネガティブですか?

うん。仕事においては絶対ネガティブ。ネガティブっていうか、楽観的じゃないかな。

プライベートではどうなんですか?

仕事においてはネガティブな分・・・プライベートは真逆になるよね。

そうですよね!木村さんといえば!なプライベートのご趣味ありますもんね(笑)

なにそれ(笑)

いや、釣りですよ!本気すぎる趣味。船舶免許まで取る人、そうそういないですよ!

そうかな(笑)というかダンクハーツの他のメンバーも持ってるかもしれないし。

聞いたことないです・・・(笑)むしろ、何人も船舶免許持ってるとしたら、この会社なんの会社だろってなりますけど・・・。

え?釣りする会社でしょ?

いや、たぶん違いますよ(笑)

某目標設定をクリアしたら、取締まり役が会社の福利厚生として船を買ってくれるって言ってたけどね(笑)

福利厚生とは・・・!見直しましょう・・・。

改めてダンクハーツのエンジニアとして働く魅力って何ですか?

エンジニアに限らず、ダンクハーツの魅力っていうと。これ、大原さんとか大谷さんに聞かれると怒られるかもだけど・・・。
会社としての成功体験が少ないこと。

(笑)なんとも言えない・・・。

少なくとも僕が入ってからはそのイメージがあって。だから逆に言うと正解がないというか、正解を得られてない会社なんだと思う。正解を持ってる人も少ないと思う。だからこそ、自分でいろいろ試行錯誤できて、それが1番の面白さだと思う。
最初から全部出来上がってます、あとはちょちょろと変えたらゲーム作れますよ、だと面白みはないと思うから。

未完成なところに面白さを感じる、魅力だということですね・・・!ただ、成功体験が少ないって、退職者が増えてしまったり自信を失うことにもつながってしまいそうな気もしますが・・・。

そこに関しても、この会社のいいところっていうか、そういう1番しんどいところっていうのを上に立つ人たちが吸収して、フィルタリングしてしっかりと下におろしてくれるっていうところがあるから。
僕自身、僕の今までの失敗をそのまま突き付けられてたら、まちがいなくこんな立場にはいられないし、たぶんエンジニアすらやめていたと思うから。それらは全部、今のスタジオ長や大原さんがフィルタリングしておろしてくれるから、精神的にすごく楽にさせてもらってると思う。

なんでしょう・・・。ちょっといい話になりました!

(笑)ダンクハーツで働く魅力って質問でしょ。

そうですね。そうでした!
実は、木村さんについて事前にメンバーに伺ったところ、「修羅場を踏んでる数が半端ない」「すぐに火消しを!というときに間違いなく呼ばれてる」というお答えがとても多くて。今まで支えてきた中で、忘れられないような出来事というか印象に残っている出来事があれば教えて下さい。

どんなイメージ(笑)でも、ありすぎて選べない(笑)失敗も含めてね。

私も、開発側の立場ではないのに「火消名人」のイメージはなんとなく持ってます・・・。
木村さんの中で、何かこれまでで強く印象に残ってる出来事があれば、教えてください。

う~ん。もう、お酒飲んで飲み込んで納得しよう!みたいなのも全然あったけど。。。

最終手段ですね(笑)

そう。まだまだ検証したくてもスケジュールの都合とか。もちろんそれだけじゃなくてPJ、チームとして動いてるからには納得せざる負えないことはもちろんあるから。

プロ同士の仕事だからこその話ですね・・・!

あ、そういえば、そんなに切羽詰まった話じゃないけど。あるオリジナルの開発でデータベースのサーバーに問題が起こったら、自動で復旧するような仕組みを入れることになって。それが新機能だったんだけど、僕自身はすごく消極的で。

新機能だったから、ですか?

自分の知らないところで、勝手にサーバーが落ちて勝手に立ち上がるなんてちょっと信用できなくて。当時のメンバーにはかなり口うるさく検証をするように言ってて。正直すごい、うるさいな~って思われてたと思う(笑)

なるほど・・・。

新しい技術をどんどん入れて楽しみたいって人がいる一方で、僕みたいに新しい技術に保険を掛けてないと動きたくないタイプっていうのかな。まあ、もちろん完璧に安定してるわけじゃないんだけど。安定させたい方が大きいタイプもいるから。

かなり口うるさくってことは、木村さん以外はあまり反対するメンバーはいなかったんですか?

いたといえばいたんだけど。だけど、実際は使ってみないと使えるのかわからないし、ぜひ使ってみたいというメンバーはたくさんいたし。僕自身もそこに反対するのはよくないなと思ってたから、葛藤。

その怖さというか、何かあった時の対策を考えつつの立場ですもんね・・・。その時の自分を納得させた方法は?

もう、お酒(笑)飲んで、寝て。引きずらないように。不安を消す麻酔(笑)

(笑)お酒!魔法の薬ですね。そういう経験も含めて、しんどい立場であってもダンクハーツから離れることがなかった理由ってお伺いできますか?

やっぱり繰り返しになるけど、精神的なしんどさというか理不尽なしんどさがなかったからかな。もちろん、しんどい場面はいくらでもあったし、どのPJに入っても楽なものなんてなかったんだけど。
全部どちらかというと体力的なしんどさというか。それらはもう、立場やポジションに紐づいているしんどさで。もっと理不尽なしんどさみたいなものは、やっぱりスタジオ長達が吸収してくれてて。それが1番の理由かな。

社会に出ると、理不尽だと感じる瞬間や立場って誰でも経験しますよね。でも周りから見ると、木村さんもそんな理不尽な立場に置かれていたのでは、という声も多かったのですが、そこは違ったんですね。

う~ん。あまり感じたことはないかな。それよりも、近くにいるからこそ見えたのかもしれないけど、フィルタリングしてくれてるなと感じることの方が多かったから。

それは、今のダンクハーツというチーム、組織が木村さんにとっては合っていた、ということでしょうか?

そう。少なくとも僕自身にはあってたし、感謝することが多いものでもあったかな。まあ、世間一般には「あまい」といわれるものでもあったかもしれないけど(笑)

(笑)自分を律せられる木村さんだからこそ成り立ったものですね。どんな人なら、ダンクハーツというチームに合うと思いますか?

挑戦したい人、その挑戦っていうのも今、ニュースになってる新規機能とかツールのことじゃなくて、PJ開発に挑戦したいっていう思いのある人かな。
一つ一つの技術の開発は自分の家でも勉強できる。でもPJ開発に携われるようなチャンスが多々あるような会社ってそんな多くないと思ってて。そういう人達と、さっき話していたようなフレームワークづくりとか進めていきたいなとも思う。

なるほど。すごく納得できる気がします。逆に、ダンクハーツをつまらない、と感じる人がいるとしたら?

つまらない、というか、用意された部品で何かしら作っていくのが好きな人にとってはしんどいかも。その部品作りから始めるのがうちの会社だから(笑)

確かに!最終ゴールとしてこんなもの創りたいんだけど。っていう大きな目標はあって、やりましょう!って言ってみたものの何も部品がなくて。
あれ?作るんじゃなかったですっけ?みたいな感じになったら「うん。だから何が必要か調べるところから始めてみて~」みたいな感じ!よくありますよね(笑)

そう。調べるとこから始まる。全員面白がってやっていくしかない、みたいな(笑)

それって、木村さんが入社した時からそうだったんですか?

うん。まあ、だって成功してないし(笑)でも、成功したら面白くなくなるかもしれないけど。ただ経営陣たちは、勘弁してよって思ってると思うけど(笑)

大原さんご自身も、よく「ダンクハーツが今までやってこれたのは、危なっかしいからついつい周りが手を差し伸べちゃう。だから続けてこれた」って話をされますよね。木村さんから見ても、同じような感覚ですか?

うん。なんでこんな失敗したのに何とかなってるんだろうっていう場面は結構あったし。本来ならこれは、スタジオ長や大原さんに刺し殺されてもおかしくないなって思う場面もあったから(笑)
でも、そこをなだめてくれるから、ダンクハーツってちょっと違うなって思ってる。

刺し殺される場面・・・(笑)木村さんご自身も外部の方とお話をされる立場だと思うんですが、そこでご自身も感じたことはありました?

あ~。もちろん何回もありましたけど(笑)でも結局、刺されてくれたのは、大原さんとスタジオ長だったと思う(笑)僕の立場まではしっかりフィルタリングしてくれてて、本当におりてこなかった。たぶん刺されてくれたんだろうなと(笑)

なるほど!危なっかしいけど、フィルタリングして守るものは守ってきた姿勢が今のダンクハーツなんですね!ちょっと会社の色が見えた気がしました。

そして実はこれ・・・2回目のインタビューなんですよね。初回の収録が音声の録音がうまくいかなくて2回目のチャレンジ。本当にありがとうございました!

(笑)はい。ありがとうございました。2回目だし何言っていいか分かんなくなりそうだったけど。

そうなりますよね・・・!本当にすいません!もう3回目はないので・・・!ありがとうございました!